[コメント] ザ・タウン(2010/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ベン・アフレックが監督、脚本、主演という事で、「俺、カッコイイ!!」というような作品(ex 『グリーンホーネット』)になりかねない危惧は十分あったが、意外にも硬質なクライムムービーを仕上げてきたのはポジティブサプライズ。プロデューサー陣が巧みにコントロールしたのか、ベン・アフレック自身の気質に拠るものかは判断しかねるが、今後に十分期待して良いと思う。一部に「新世代のイーストウッドか?」という話もあるらしい。そこまで期待するのはかえって荷が重くなると思うが、今後によってはそうなる資質はあると思う。
ストーリーは、まぁオーソドックスの範囲だと思うが、フェンウェイパーク襲撃をFBIが知る手段として「嫉妬」を煽るというのはなかなか新しかったのではないかと思う。強いて言うのであれば犯人グループの一人が犯行時に有休をとっているという餌をまくのであれば、その情報を使って待ち伏せするという描写があっても良かったのではないかと思う。少なくとも明示的に示している箇所はないので。
脇を固めるのが『ハートロッカー』で「戦争ジャンキー」を演じたジェレミー・レナーというのがまた良いキャスティング。明らかに不器用だが「家族」思いであるところの表現が良い。この部分と花屋の二人の「脅迫」と「自白」があるからこそ「街」の「磁場」が観客に印象付けられるのである。
あまり期待をしていなかったため、より好印象を持った。ちょっと今後の期待値を上げておきたいと思う。
(2011.2.6 TOHOシネマズ上大岡)
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