[コメント] スタンド・バイ・ミー(1986/米)
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僕はスタンドバイミーが好きである。なぜかというと、これは本物の男の友情の映画だと思うから。 ここでいう男の友情とは「女」の要素が皆無であるということである。つまりこのころの少年はまだエロに芽生えていない(というもののスタンドバイミーでは彼らがエロに目覚めていることが示唆されている描写があるが)。要はチンコに支配されていないのだ。かの天才芸人松本人志の名言ともいえる「俺にチンコがついているのではない。チンコに俺がついているのだ」によれば中学に入ったころから「チンコに俺が・・」になる。つまりその頃になるとチンコが完全支配者となり、友人もチンコ基準で選ぶようになる。言い換えるとエロを共有するという意味で友情が芽生えるという意味である(僕があまりにも極端すぎる人間であることは認める)。
僕はそんな友情は男の友情とは認めん!という完全にスタンドバイミーに嵌ったいわばスタンドバイミー症候群なのである。故に男の友情を謳っている映画は数あれどあまりぱっとしない。そしてそれゆえそのよりどころとして「女」という要素が完全に排除された刑務所映画の男の友情に酔いしれる結果となるのである。囚人が脱獄という目的のもとで脱獄仲間が集まっていき友情が芽生えていく。そんな友情の在り方に男の友情の映画のよりどころを求めて刑務所映画を観まくった中学生のころ。今でもその気持ちは変わらないしあのころから念のためにいっとくが僕はホモではない。
スタンドバイミーのラストの別れの挨拶。 さよならというゴーディに 「またな、って言えよ。」 と言って去っていくクリス。そしてもう帰らぬ人となったという事実を知らされる。 このようなはかなさがある故に一段と特別なもの、に思ってしまうのかもしれない。
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