[コメント] モールス(2010/米=英)
聞いていた話より「ピュア」な話になっていたように思う。容赦ないホラーシーン含め、佳作である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『ぼくのエリ』、原作小説共に未見です。
『ぼくのエリ』の修正騒動は一応知っているので、もっと生々しい話を想像していたのだが、そういった箇所はバッサリと叩き落されていて、アビー(クロエ・グレース・モレッツ)が人間を襲うシーンを除けば、基本的に幼い男女の「純愛」話に纏められている。その方向性は悪くないと思う。オーウェン(コディ・スミット=マクフィー)の末路を示唆していると思われる写真など、細かい演出も良かった。
後はアビーの人間襲撃シーンの容赦なさであろうか。「父親」(リチャード・ジェンキンス)による血液収集シーンもなかなかのえげつなさだが、都合4回の襲撃はヴァンパイアなのだから当然とは言えドラキュラの「スマートさ」とは無縁の「むさぼり」である。なかなかの衝撃であった。
何しろ、主演のこの二人がキャラクターの具現化を見事にこなしているので、ストーリーにすんなり入れるのが大きい。前作との比較というのはわからないが、単体として十分良作と言えると思う。
(2011.8.14 tohoシネマズ川崎)
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