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[コメント] 世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011/米)

映画を創った背景と、実際の映画の内容、2つの事を別々の脳が考える映画。☆3.6点。
死ぬまでシネマ

映画自体は面白かった。アーロン=エッカートが適役だったんだろうな。ミシェル=ロドリゲスがもっと前面に出ていたら映画自体の評価もグッと落ちていただろうと思う(彼女自体はスゴく好きだが)。

とは言え映画自体は満たされていない、極めて歪(いびつ)な映画である。除隊を間近に控えた海兵隊員のコンバットを描いているだけの映画である。詰まり、創り手の顔を想像すればヤリたいだけの童貞野郎(by黒魔羅さん?)なのだろう。しかしそれが映画的にも僅か乍ら効果を上げている。観客に与えられる大局的な情報は、隊員たちも視たであろうテレビ報道のみで、主人公エッカートも戦況がどうなっているのか、司令部はどう判断し動いているのか、など全く知らされない。人物描写の排除も、それ自体観客が一兵士に同期し易い効果を上げている。

さて、この映画が創られた背景を考えると、この映画は要は「海兵隊、ウー! ハー!!」な映画だ。『ID4』から15年、現実の海兵隊が米軍の対テロ戦の中でその存在価値を急低下させている状況を思えば、「相手はウチュウ人、ふ〜ん」なリメイク映画である。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ホッチkiss[*] Osuone.B.Gloss[*]

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