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[コメント] モテキ(2011/日)

冒頭からの暴走に映画文法の破壊への期待は高まり、森山が放ったバッグのオバハン直撃に端を発し、妖精出現を彷彿とさせるPerfume登場で高揚は頂点を極めるも、以降、なし崩し的に凡庸街道を突き進み、女優陣を浪費しつつ、裸体なき純愛ピンク映画の域に納まる。
ぽんしゅう

もう、7年も前になる。『世界の中心で愛を叫ぶ』(04)に、〈心の動きが瞬時に身のこなしとして体現する長澤まさみ森山未來のパートが素晴らしく、〜〜〉とコメントした。

今回も森山未來は、たぐい稀なる運動能力と反射神経を披露していた。彼の身体を、とことん「道具」にすれば、この程度の仮性純愛セックス映画の既成概念など破壊して、新たに2010年代のネット・サブカルのなかに位置づけ直すこともできたはずだ。

初めての劇場映画なのだから大根仁には、やるならやるで、最後までちゃんと映画を壊して欲しかった。中途半端は見苦しい。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)disjunctive[*] 緑雨[*]

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