コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション(2011/米)

話の知能指数が低くとも健やかな緊張感とともに見せ切ってしまうのはむろん演出の力、ワンシーンの押し引きの呼吸が巧みだからで、紋切型にフックを仕掛けてキャラクタの魅力を起ち上げる造型術も有効だ。キャラクタは決して浪費されていない。ジャンルの流儀を逸脱しない範囲で最大限に尊重されている。
3819695

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







特に女性陣、出版社広報のアリソン・ブリーの軽薄さと、保安官補マーリー・シェルトン(『プラネット・テラー』の女医さんじゃないか!)の健気さがいい。たくさん人が殺されすぎて、心地よい疲労感とともに「もう誰が犯人でもいいや……」となってくるのもむしろこのシリーズにとっては作法のようなものだろう。

一言で云えばウェス・クレイヴンがオーソドックスな演出力の高さを見せつけた映画、ということになると思うが、時を置いて再開されたシリーズにふさわしく「世代」というファクタも導入されている。現代っ子の殺人鬼らしい「犯行のウェブ中継」という着想はじゅうぶんに掘り下げられてはいないけれど、これほど「携帯電話」を使い倒して緊張感を引き出した映画はちょっと記憶にない。実に鮮やかな手並みだ。

エマ・ロバーツが生き残った被害者を装うために自傷するシーンも面白い。それが彼女なりの論理に適った行為であるのは了解するけれど、ガラス製のテーブルにダイヴするだとか、やることがいちいち過剰で「自分のほかは死体だらけの部屋でこの人は何をやってるんだ。本当に頭のおかしい娘なんだなあ」という感じを必要以上に空虚かつ激しいアクションでよく描いている。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (5 人)ねこすけ まー 煽尼采 つつつ わっこ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。