[コメント] マディソン郡の橋(1995/米)
あれだけ長く2人でいるシーンがあったにも関わらず、イーストウッドはあえてドラマチック性を排除して抑えた演出に徹している。その抑えが一見まどろっこしいのだが…。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しかし、その抑えがあったからこそ、クライマックスの雨のシーンでは観客としての感情が一気に爆発して思いが2人へと傾いてしまうのだ。
また、あれだけの台詞があったにも関わらず、そのシーンだけはほぼ無言で、画だけで全てが語られる。大雨(本当に見事な雨だ)の中に立ち尽くすイーストウッド。お互いのかすかな微笑。信号。バックミラーにくくられるペンダント。点滅するテールランプ。ドアノブに手をかけるストリープ。クラクションの音。そして違う道へと消えていくトラック…。その抑揚のつけ方なんかも本当に巧い。
正直原作は凡庸だが、映画のほうはイーストウッドの繊細な趣味のよさが生きた秀作となった。
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