[コメント] ヒューゴの不思議な発明(2011/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
このところ本当に観たいと思わせる映画がなくて、特に新作DVDはまったくスカ。
コンテンツ不足と言いますか、どんな映画も面白くない。
作家も充実していない。
日本映画は衰退の一途。
ああ、もう感動できる映画に出会えないのか、という疑心暗鬼に陥っていたところだったわけですね。
この日もどうでもいいような映画3本ほど借りて暇をつぶそうと思ったら、店員さんが「新作4本ですと割引になりますよ」とのことで止む無く借りたのがこの作品。
どうせ子供だましだろうと思いつつ、他の3本を退屈に見終えて、さてと観てみたわけです。
冒頭からやはりどーでもよい展開で、退屈。
マーティン・スコセッシもこんなものかなーと思って惰性で最後まで見ていたんですけど、予備知識なく観たのもよかったのでしょうが、どんどん後半に向けて面白くなってきて、どうもこの映画がただの少年の映画ではなくてジョルジュ・メリエスのことを描いた映画であることが次第にわかってきてから目は離せなくなってきました。
まさか映画創世記のことを描いた作品だったとは!
『グッドモーニング・バビロン』という映画もそうだったんですけど、映画の歴史に言及すると、その創世記の想像力たるや現代の我々では想像できないような豊かさにあふれていて、今のようになんでも映像にできる時代と違って、あらゆるアナログな工夫が施されています。
もう感動感動感動。
古きよき時代の楽しみと苦労が復活する素晴らしい映画。
見事見事見事。
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