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[コメント] 裏切りのサーカス(2011/英=仏=独)

多分、原作を読めばもっと面白いのだろう。いささか端折りすぎでわかりにくいところもある。抑制された、静かな演出はそれなりに緊張感もあって悪くないし好みなのだが、もうちょっと凄みがほしかった。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







スパイミステリーの中核は、英国情報部<サーカス>の中枢にいるKGBの「もぐら」がどうやって安全にその情報を東側に流し続けていくのか、というところにあり、そのために他の幹部を巻き込んで、東側をかく乱するために抱き込んだ西側の「もぐら」を使ってニセ情報を流す極秘作戦「ウィッチクラフト」をつくり上げ、実は本物の機密情報をKGBに流していた、ということなのだろう。

小説で読めば、KGBの「カーラ」の正体をはじめ、もっと手に汗握るような迫力とスリルがあるのだろうが2時間あまりの映画ではちょっともの足りない感じがある。

ただ、ひたすら地味に、渋く、緊張感だけはきちんとあるスパイものというのは悪くない。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)まー けにろん[*]

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