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[コメント] テルマエ・ロマエ(2012/日)

主人公の飽くなき探究心と、ローマ人としての厳かな誇りが感動の源泉と思う(あれだけ感動的に描かれたフルーツ牛乳も珍しい)。風呂文明ではルシウスの世界を凌駕した平たい顔族だが、その我々は今や、ルシウスの敬虔とも言える探究心を見習うべきなのかもなあ・・・あと、重箱の隅をつつく様なことだけど
YO--CHAN

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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後半は後半でよかったけど、なんか無理やりもってったなという感じはした。 

「平たい顔族の彼等は、個人を犠牲にして、自分の名誉の為にもならない事にどうして・・・」と悩むルシウス。その思いがいつか、ローマの未来の為、自身のの名を伏せて兵士用温泉を構築するルシウス。その成果と尊さを皇帝は肯定し、民衆は口々に彼を称える。

製作陣「そう、日本人の集団主義もローマ人同様に別の意味で素晴らしい。ルシウスはそれを学んだんです。風呂で。」

そうかもしれないけど、強引にもっていきすぎじゃないか? ルシウスはあんな人じゃないと思うよ。(単行本3巻までしか読んでないけど) いや、結局、ルシウスの真情が通じたラストでは感動したけれど、前半と後半の接ぎ木の接合点が見えるというのは少し白けたなあ・・・

 あの漫画家の卵さんだって、「新しいアイデアに悩む」という点でルシウスと非常に似た境遇なんだから、てっきり最後はルシウス同様、たとえば古本屋の書棚の中で2千年後の古本屋にタリムトリップして・・・といった事かと思っていたのに。 

 あと、脱線だけど、時空跳躍のテナーのおじさんと(音楽は全般によかった)、史上稀に見るほどジョボい転送シーン(水洗トイレに人形が流されてる様にしか見えない!)は個人的に気に入ってます。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)りかちゅ[*]

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