[コメント] ヒズ・ガール・フライデー(1940/米)
舞台劇の映画化を、音楽の付け入る隙もない全編ノンストップ・マシンガン・トークで押し切ったところが痛快。自らコピーライターを雇って気の利いたフレーズを書かせアドリブで挿入したというロザリンド・ラッセルの熱演に引き込まれる。
ロザリンド・ラッセルは、台本ではケイリー・グラントに対して自分の台詞の方が負けていると感じただけではなく、もしかすると監督の第一候補ではなかったことも負けず嫌いに油を注いだのかもしれないが、結果は最高だ。
もちろん、ハワード・ホークスとケイリー・グラントが素晴らしいのは言うまでもない。元々、両者ともアドリブを好むだけに、ロザリンド・ラッセルとのバトルには、まさに火が付く。
それにしても、これを観ると、オリジナルのヒルディ役が男性だったなど想像もつかない。絶頂期のハワード・ホークスの冴えを感じる。
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