予告やCMで、銃声のあとに青島が道路にバターンと倒れて「さらば、青島。」ってクレジットが出るシーンがあって、それは誰が見ても青島が撃たれて倒れたと見えるように作ってあるんだけれども、実際には青島は走ってて、疲れて倒れるだけなんです。銃声はまったく別のところで鳴ってる。つまり、別に倒れなくてもいいところで、あのシーンを撮るためだけに青島は倒れてる。刺激的なCMを作るためのシーン設計が先にあって、それにあわせて映画のコンテが切られてる。ストーリーより予告編が優先されてる。

　こんなことして恥ずかしくないんですかね。お客さんをだまして映画館に呼んで、それで満足なんですかね。

　組織の中で働く人間こそ信念を持たなきゃいけないとか何とか、本広さん君塚さん、あんたらそういうセリフを作品の中に仕込んでおけば、この企画にしがみついた自分たちを正当化できると思ってるなら、それは送り手側の人間として最低の言い訳だと思いますよ。あんたらのそれは「信念を持っている」とただ言っただけであって、信念を持って仕事をしたわけじゃないからね。