[コメント] 最強のふたり(2011/仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この映画を観たとき、ロブライナー監督の「最高の人生の見つけ方」を思い出した。
まったく違った人生を歩んできた2人の男性が、偶然出会い、友情を深め、 そして人生を豊かにしていくという共通点があるからだ。
題名が「最高の〜」と「最強の〜」と似ているというのも少しはある。
しかしこの二つの映画には大きな違いがある。
「最高の〜」の方は、お互いにやりたいと思っている事を2人でやり遂げていくのに対し
「最強の〜」の方は、お互いの影響により、自分には無理だとあきらめていた事やいままで向き合う事のなかった事をやっているからだ。
フィリップは、障害者として憐みの態度で接せられる屈辱を放棄し、高速の車いすを堪能し、そして自分の弱みを愛しい人にさらけださせた。
一方 ドリスは働く喜びをみつけ、絵画に対する興味がひろがり絵を描き始め、そして家族と真正面から向きあえた。
人は弱い。
傷つきたくないばかりに、あきらめてしまったり、しっかりと向き合えない事が沢山ある。
だけど、自分自身に言い訳したり、目をそらしたりせず、 新しい1歩を踏み出すことができたらのなら 昨日よりも強い自分になっているはずだ。
それを積み重ねた2人はやっぱり「最強」なんだと思った。
まったく接点のない二つが結びついたら想像していないような幸せがやってきた。
オーケストラで聴くファンクミュージックはとても新鮮で、踊りださずにはいられなかった。
こんな出来すぎた話って「現実」にはないよな〜と思ったら、 なんとこの映画は実話らしい・・・。
こんな現実あるんだね。
いやいやこれは現実を超えてしまっている。超現実シュルレアリスムだ。
そうか、わかったぞ!
ファンクミュージック + オーケストラ それはきっと「記憶の固執」だ。
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