[コメント] 天使の顔(1953/米)
心理劇風の展開でサスペンスをかもしながら、不意のアクションによって瞬時に進行を加速する緩急の付け方を堪能したい。甘い映画音楽(これは美しく若い令嬢の心を表している)と、生起している事件の残酷さの対照性もおもしろい。演技、演出もきびきびしている。
ジーン・シモンズの思いつめた眼の表情がすばらしく、この映画の基底をなしている。令嬢然とした役作りが完璧である。ロバート・ミッチャムも二人の女の間を惑いながらも、決断力に富む若い運転手役を余裕で演じており、こちらも高得点。難しいキャラづくりだったと思う。
この映画の主要舞台であるロサンゼルスの邸宅だが、『麗しのサブリナ』の富豪の邸宅と同じではないだろうか。
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