[コメント] リンカーン(2012/米)
日本の観客にとって共和党と民主党に対しての何となくのイメージが覆されるのだけど、歴史オンチな多くのアメリカ人にとってもそうかもね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この後の合衆国では両党の主義や支持勢力は逆転するわけだったり、リンカーンは先住民に対しては容赦なかったりもしてたんだけどそれはさておき‥
ストーリーを合衆国憲法修正第13条の可決に絞った結果として作品の見方はシンプルになり、それに賭ける者たちの心の機微が映し出される。そうすることで民主主義とは人の心が集まってよりよい社会を目指していくものなのだという、当たり前のことだが忘れ去られつつある理念をわかり易く伝え感じられるのだ(手段を選んでないけど)。ダニエル・デイ・ルイスの演技が素晴らしいので単調な展開でも間が持つというのも、狙いの一つじゃないかな。彼ありきと言ってもいいくらいの構成、演出だと思う。
劇中でリンカーンが可決のためにはあらゆる権力の行使を辞さないとする意志表明があるが、スピルバーグは今作品であえて平易な作りにしてより多くの人に観て感じ取ってもらいたいと脚本を削ったりしているのはちょっとした相似と言えなくもない、こともないか笑
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