[コメント] 藁の楯(2013/日)
物語云々より先ずは設定ありきの本作。10億に目が眩んだ人種の現実感に欠ける横暴はさておき、配役がまずまず上手くハマった。特に大沢たかおの内に秘めた怨恨の出し入れの妙。顔もいい歳のとり方してる。若干、伊武雅刀のなだめ演技が浮き気味だったのと、もっと列車内での銃撃シーケンスの様な緊迫した攻防が欲しかった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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10億貰う(未遂で1億)にも条件付きだし、貰える保証も確かでもないのに血眼で決行する奴らが映画的と言えば映画的だが、アホっぽくて笑える。
この映画の肝は明快で、大沢が任務に対して異を捲し立てる岸谷に「金が絡むと嘘に聞こえる」(だかなんかそういう台詞)ってのが全てでしょう。
ステレオタイプともいえる大沢の一貫したキャラが、人間の機微を体現し、人間をギリギリ救ってる。
ただ、内容的にもっと面白く出来たはず。 例えば、護衛同士の会話にやや間延び感ありで、いつ襲われるかのピリピリとしたムードがしょっちゅう途切れがちなのが惜しかったり。
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