[コメント] 汚れなき祈り(2012/ルーマニア=仏=ベルギー)
透徹したリアリズムで描かれる現代の愚行。そこには裁かれるべき悪意とともに「愛おしい」擁護されるべき共通意識も介することはない。悪魔祓いもまた現代社会の構造と連動する人間社会の歪みと見做されるために、クリスティアン・ムンジウも批判や無闇な肩入れもできないのだ。『エクソシスト』のアナクロニズムにならば、如何様にも人は賛意や罵言を操れるものを。
(水那岐)
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