[コメント] 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013/日)
個の集合である多数の支持を得るために、感情という個を切り捨てなければ動かない社会制度の矛盾。さらに民意の暴走という大衆の盲従性に目配せしつつ、その大衆のなかですら底辺を彷徨い忘れ去られた人たちの物語に光はあてられる。なかなかに切ない愛すべき小品。
前作では大泉洋本人のキャラクターをそのまま引きずったような探偵が、無理やり〈ハードボイル〉しているようで鼻についたのだが、今回は気負いがなくなったのかしっくり観られた。悲しみと喜びを心の底に秘めた生真面目なマサコちゃんを好演したゴリの抑制の効いたキャラクター造形にも好感。
また次があるのなら、ぜひ観てみたいと思ったのが一番の収穫かな・・・。
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