[コメント] きっと、うまくいく(2009/インド)
一切の論評を目に入れることなく、まずはこの映画を見ることをお勧めする。
長い。170分の上映時間は本当に長く、なのに全く退屈しないことに驚く。これはもう作り手の体力なんだろうなと感心させられることしきりだ。「DOG x POLICE」「海猿」のアノ退屈感、間延び感、無理やり引き伸ばし感は一体なんなのか。
物語は、エリート工科大学を卒業した二人の同級生が、行方不明の親友を探す道すがらに、かつての学生時代のエピソードを回想する作りになっているのだが、170分のうちのほとんどが回想シーンである。
各エピソードは当然長い。長いし、作りもまたベッタリ・コッテリとしつこい作りである。インド人の顔が大体においてコッテリ・ベッタリとしているわけだが、話の中身もそのとおりで、しかも演出もコテコテでベタベタである。オチなんかもう途中でアリアリと分かってしまうのである。また、主人公達のイタズラももはやイタズラの領域を逸脱して、完全に犯罪めいてしまっており、少々引いてしまうところもある。なのに爆笑して、そして涙が流れるのが不思議である。
物語の背景にはインドという高人口密度国家の競争の激しさというのがあるのだが、激しい競争というのは国を良くもすれば悪くもするのだなと考えさせられるところもある。
また、全編を通して「どう生きるか」という事に関して非常に良いことを言っており、なるほどと思わされるところも多い。
映画の本質的なところを行っていると思うので、激しくオススメ。
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