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[コメント] パシフィック・リム(2013/米)

怪獣とイェーガーのどつきあいがすげえ迫力! 巨大感が出るように撮ってあるし、都市破壊のカタルシスが満載! ストーリーも熱いし最初から最後までクライマックスだぜ!
パピヨン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ストレートな勧善懲悪なストーリーはお約束の展開だけど熱い。最低限の背景説明をさっさと済ませ、いきなりジプシー・デンジャーの出撃シーンに入る。ツボを押さえたやたら念入りでカッコいい出撃プロセスでもはや心は鷲掴み。大映しになるジプシーを観てあまりのかっこよさに思わず涙。燃えまくりのメインテーマも効果抜群。こういう体験は滅多にない。

イェーガーや怪獣のシーンは随所にあおりのショットを入れて、そこに身近な造形物と対比させてるから大きさも分かるし、ちゃんと巨大感が感じられる。のっしのっしと歩き、その度に地面が軋むイェーガーには重量感が感じられるし、パンチにも重みがある。とにかく巨大感と重量感の再現が素晴らしい。怪獣が余計な背景のない純粋悪で"怖い"のも良かった。

マコとペントコスト、ハンセン父子がそれぞれ大きな絆で結ばれていることがさりげないやり取りで上手く表現されている。イェーガーに乗るときは言葉がいらないというのは上手い設定だと思う。これでスマートな表現が容易かつスムーズにできる。2組の親子の別れのやり取りはそれが実に活かされている。特に胸を打ったのはマコの「愛してます」。これは色んな想像ができる。本作は吹き替えの出来もいいが、これがあるから字幕版も必須。展開は読めるのに感動するのはデル・トロの盛り上げ方が本当に上手いからだ。

ジプシー・デンジャー以外目立った活躍がないが、4クールくらいのロボットアニメの終盤の話と考えると合点がいく。パワーアップする怪獣の猛威に僅かに残存したイェーガーも次々に脱落する中、司令官が最後の作戦を考案、中盤で退場した主人公と主役機が新たなパートナーを得て電撃復帰、大活躍という熱い展開。初めからピンチに追い込まれているから緊迫感もあるし、すっと物語に引き込まれる。

熱いと言えばメインテーマも燃えに燃える。映像、ストーリー、音楽、全てが燃えるようにできている。 http://www.youtube.com/watch?v=1DABGdvCOs4&sns=tw

因みに菊地凛子の日本語が片言なのは外国で育ったため日本語が不自由という設定のため。

冒頭ローリーがテンドーに「アリソンとのデートは上手くいった?」と尋ねるが、小説版でテンドーはそのアリソンと結婚している。本編でも5年後には指輪をしている。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)クワドラAS[*] 甘崎庵[*]

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