[コメント] マン・オブ・スティール(2013/米)
今やハリウッドで大流行の「悩めるヒーロー」をとりあえず据えてはみたもののザック・スナイダーは、そんな面倒なドラマになど一切関心がなさそうで、ケント君の葛藤はおざなりに描かれ続けるので「ついにそのパワーが解き放たれた!」という開放感が皆無。
2時間30分近く延々と過剰なアクションが垂れ流され、思わず苦笑してしまいそうなくらい幼児的(良く言えば純粋、悪く言えば幼稚)な「移動スピード」へのこだわりには確かに頭が下がるのだが、その一本調子ぶりはいたって退屈。さらに、うるさいだけの音楽が苛立ちに輪をかける。
一方、闘う女たちはみんな素敵だった。知的な闘争心むきだしでスクープを追うエイミー・アダムス。その対極に位置する武闘派アンチュ・トラウェ。そして、楯となって、あらゆる外敵から息子を守る気丈なダイアン・レインママが最高に好い。
でもコレ、本来「そういう映画」じゃないわけで・・・そこが問題。
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