小杉宅に向かった際の白地の着物に黒い紋様の帯の和服や、ラストの待ち合わせで着てた黒い紬の着こなしや佇まい、コロッケにかぶりつく仕草や雨の中木下のアパートに駆けていく振舞いも見事なのだが、何と言っても彼女のよすがとなる型染め作業の所作と表情が素晴らしかったです。それだけに、自らの作品に染料を叩きつけるシーンは痛々しいです。