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[コメント] 悪の法則(2013/米)

この映画にあるのは、“悪の魅力”ではない。映画の手法を駆使して、“悪を堂々と描き出してみせる”ことの魅力である。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 したがって、もしこの映画がよくできているのなら、われわれは、惹句のいうように“悪の虜になる”のではなく、この映画の虜になるのである。

 (とまあ、書いてはみたものの、これもドラッカー的な言い回しの影響下から抜けきれない感じがする。)

 蛇足承知の付け足しだが、このすじだと、キャメロン・ディアスの虜にならなきゃしょうがない話。だが、そこまでは届いてない気がする。もちろん女優さんとして彼女自身は充分以上に魅力的だが、赦しを得たい、少なくとも告解をしたいという内面と、表面的なキャラクターとがうまく繋がらない印象だ。神父さんに立ち去られて告解ができなかったシーンのあとに、そこを繋ぐようなもうひとエピソードあるか、せめて彼女の表情を捉えたワンショットでもあれば、だいぶ違ったのではないか。

80/100(13/12/7見)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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