[コメント] 悪の法則(2013/米)
この映画にあるのは、“悪の魅力”ではない。映画の手法を駆使して、“悪を堂々と描き出してみせる”ことの魅力である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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したがって、もしこの映画がよくできているのなら、われわれは、惹句のいうように“悪の虜になる”のではなく、この映画の虜になるのである。
(とまあ、書いてはみたものの、これもドラッカー的な言い回しの影響下から抜けきれない感じがする。)
蛇足承知の付け足しだが、このすじだと、キャメロン・ディアスの虜にならなきゃしょうがない話。だが、そこまでは届いてない気がする。もちろん女優さんとして彼女自身は充分以上に魅力的だが、赦しを得たい、少なくとも告解をしたいという内面と、表面的なキャラクターとがうまく繋がらない印象だ。神父さんに立ち去られて告解ができなかったシーンのあとに、そこを繋ぐようなもうひとエピソードあるか、せめて彼女の表情を捉えたワンショットでもあれば、だいぶ違ったのではないか。
80/100(13/12/7見)
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