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[コメント] 日本春歌考(1967/日)

エロこそが残された最後の革命だったのだろうか?
ヤマカン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 交錯する軍歌に革命歌、そして春歌。反戦歌。虚ろな学生達の眼差しに映るものは勿論戦後日本の「再度の」敗北だけでなく、映画そのものの敗北感ではなかったか。虚ろに歌う事を止めない若者達。大竹は死んだのか。少女達は誰に犯されたのか。流れる涙は何の為か。総てのショットが敗北の眼差しに薄曇りながら、夥しい「歌」の中にかき消されて行く。  最早「戦後」ではなくなったのだ。その瞬間が瞬間という名の「死」としてここに焼き付いている。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人) けにろん[*]

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