[コメント] マイ・マザー(2009/カナダ)
今日僕が死んだらどうする?私も明日死ぬわ。だと?本人に言えよ。外国人は「愛してる」とか連発するくせに、肝心なことを結構言わないんだよね。2時間を感じさせない脚本は見事。アンダーでのシーンは雰囲気があって好きだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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母親にとって息子とは、子どもとは、それだけかけがえのない存在なのだ。それでも現実はぶつかり合い、求め合い、その愛情表現が上手いヘタかによって親子関係は変化するのかもしれない。親であること、子どもであることにも向き不向きがあるのかもしれない。
父親役と母親役を一人で請け負ってきた、自身が子供のままのママ。片親であることがそう珍しいことでなくなった現在でも、「両親」の役割というのはあるはずだ。一方が怒ったらもう一方は逃げ場所として子供を受け入れる役割を果たすとか。いろんな家族の形があるだろうけれど、大人(になったつもり)の事情で子供が傷つくのがあまりに多い。
さて、大人とはナニモノなんだろうか。親は一番身近なロールモデルであるから、それをそのまま良しとする子どもと、反面教師とする子どもがいるはずだが、ユベールにはジュリーという教師が自分の味方でもあり「大人であっても親子関係に悩む人」がいることを気づかせる存在になった。両親が揃っていなくても、子どもの心を育める「大人」がそばにいることが大切なのかもしれない。繊細であることは生きにくい世の中なんだなぁ。
受容がテーマなんだと思う。
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