[コメント] オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜(2013/米)
「海で遭難もの」にしては地味。そこが素晴らしい!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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そもそもなぜ一人マイ船(?)でインド洋を渡ることになったのかなどバックグラウンドが全くわからないので、邦題でフィーチャーされている「手紙」にも全然泣けないし、かといって『ライフ・オブ・パイ』や『ゼロ・グラビティ』みたいな圧倒的映像美もない。まして『人間』みたいに人間の本質の恐ろしさを描くといったこともない(一人だし)。ただひたすらに初老の男のがんばりを見つめるしかない映画。そこが素晴らしい。ちょこっと家族との場面とか船を手に入れたときのエピソードとかを挟むだけで全米が泣くような映画にすることも出来たろうに、敢えてそれをしない潔さに感服。音楽なんて盛り上げるどころか内省的で、環境音楽的美しさ。海で遭難という派手な設定の映画でこれはあまり観たことがないような気がする。その分、ただひたすら2時間スクリーンに写り続けたロバート・レッドフォードの頑張りと、ラストのやけっぱちの火の美しさが映える。バッドエンドだったら立ち上がれなかった・・・。
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