[コメント] オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014/米)
文字通り「七生報国」。自分の人生そのものがRPG化されてゆく、というアイデアがよかった。あと、それ以上に、後半どこか精神的に疲れてくるトム・クルーズに何かを感じる。何百回もリセットし、自分の死すら客観視できる「疲れ」。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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いしいひさいちじゃないけど、元をとろうと映画館で3本立て2回観ると疲れるけど、ロードショーで同じ映画4回観ると精神的にもかなり参る。
今回、トム・クルーズは何回ループしたのか、4回、7回、では済まないだろう。少なくとも数百回は超えてる設定だ。
回を重ねるごとに愛国者の顔になってゆき、何を切り捨てるべきかを悟ってゆく。それはそれでカッコイイが、想像しただけで疲れる。 そこまで緻密に「レベル上げ」を続けるのは大変な事だ。例えば、昔からやってる某ゲームで、自分はいまだにダン・クエール(最下位)だ。やはりトム・クルーズは違うという事か。
同じ一日が何百回と繰り返される。そのうち、最初は見えていなかった仲間の心もちが見えてゆき、一見頼りがいのありそうだった曹長が、どうもマニュアル人間らしく見えてきたり描写もいけている。
ただ、個人的には、同じトライを何百回と繰り返す彼の「倦怠」が非常に印象に残った。 「どこか日本のサラリーマンの毎日みたいだな」って思ってシネスケ見たら、原作者は日本人だったのであった。やっぱり・・・
P.S. 重箱の隅を突く様な意味のない疑問ですが、「輸血したら時間戻れなくなった」って彼女はなぜ分ったんでしょうか?
輸血後にまた出陣。「あーあ、また失敗しちゃった。(ダキューン!)」「あっ!生き返らない!大変だ!」?????
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