[コメント] 喰女 クイメ(2013/日)
三池崇史による怪談版『アメリカの夜』(<かなり間違った解釈)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
そう考えると『アメリカの夜』って、一体どんな映画を撮っていたのやら、さっぱり分からないよね。ま、トリュフォーらしいっちゃトリュフォーらしいんだけど。
この映画のような、劇中劇と現実がリンクする手法自体は決して珍しいものではないと思うんです。 ただ、それぞれの完成度がめっちゃ高いんだ。 この舞台劇なんて、それだけきちんと作品化してもらいたいくらい。
ほんと、三池は巧いなあ。
柴咲コウが寝ている時、枕に顔半分沈めてる所とかね。「ああ、お岩さんだもんねえ」と思うわけじゃないですか。 金魚とか信号とかの印象的な“赤”の使い方とか。 あと、稽古に入る時、出欠確認(?)で名札を返すじゃないですか。「あの世とこの世は裏表」ってことの暗喩にも見える。
鑑賞後に持つ印象が“ホラー”ではなく“怪談”ってことまで、ほんと巧い映画だと思うんです。
(14.08.24 T・ジョイ大泉にて鑑賞)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。