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[コメント] ジョン・ウィック(2014/米=カナダ=中国)

動的なアクションに特化していて、位置関係や小道具など静的なサスペンスで魅せてくれる場面が無いのが不満(これは『ザ・レイド』等でも感じた。最近のアクション映画はサスペンスを疎かにしすぎる風潮にある)ではあるが、直接的な動作(殴る蹴る銃を撃つ投げる斬る等等)の見せ方は基本アクション繋ぎとフィクスにより分かりやすくしっかりしているので、それなりには楽しめる。
赤い戦車

躊躇なく人が射殺され倒れていく描写には、意図的かどうかは知らぬがある種の即物性があって、鈍いながらも一定の持続を宿す。

ネオンの光を意識した画調、ディスコのスクリーンをバックにキアヌ・リーヴスが歩くショットなど絵面にも凝っている。かっこいい所作とかっこいい画を楽しむ映画と割り切って観るならば面白いだろう。

女殺し屋やウィレム・デフォーの扱いはいまいち。ジョン・レグイザモとロシア人マフィアの息子との会話を、キアヌとの会話場面にわざわざクロスカッティングする意味が分からない。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ロープブレーク[*]

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