[コメント] 殿、利息でござる!(2016/日)
普通「劇的でない」ことは劇映画にとっては致命的なのだが、本作は例外。この登場人物たちの取り組みのヒューマニスティックな重さを、駘蕩とした演出であえて軽く表現したことで、日常的な営為がもつ、劇的な営為が束になってもかなわない重要性を示しえたのはお手柄だ。
殿様が、最後に「春風」という酒造りを妻夫木聡扮する登場人物に命じるが、この春風という名前は、実にこの映画の雰囲気を表現するにふさわしいと思う。
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