[コメント] 映画 聲の形(2016/日)
制御できない自己嫌悪、先の見えない行き場のない孤独。クラスメイトの顔に皆バッテンが付いている。わかる。ヒリヒリしてくる。
橋の上で、本音を炸裂させる場面の生々しさ。一方で、あれだけ吐き出すことができるなら、まだ救いがある。救いがあり逃げ場があるからこそ、暴発した行動に出てしまう。その甘えこそが若さゆえの危うさを招く。
いじめが始まる契機だとか、登場人物の心情や行動原理だとか、ちょっと描き方が性急で、リアリティを損ねている部分は若干あるものの、その違和感がまた独特の作風に効いている。
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