[コメント] キングコング:髑髏島の巨神(2017/米)
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「コング、あんたこそ真の王様(キング)だよ」といったコメントにしようと思ってました。最後はトカゲの親分の舌を引っこ抜くので、地獄の閻魔様かもしれませんが。キングコングという素材に潜む、本来こうあるべきという、正調キングコング・ストーリーを探り当てた作品。そんなものを観せてもらった思いでした。コングを見世物として米本土に連れて来たりしないし、金髪白人の美女に惚れさせたりしないのです(紅一点の女性写真家は、たくましくも笑顔の綺麗な人ではありました。が、コングが彼女に示した優しさは、惚れたというのとは違うように思います)。
がしかし。エンドロールの後にもうひとくさりエピソードが。なるほど原題はKing KongではなくてただのKongなんですね(邦題は例によっていとも簡単にキングコングとしちゃってますが)。おそらく次作では決勝戦があって、そこで本当にコングがキングの座を勝ち取るのでしょう(じゃないと映画にならないし、本作でコングのファンになった観客が許さない)。全然違うかもですが。
でもほんと、手に汗にぎる(もしくは劇場の椅子の上で体を固くする)映像体験でした。確かに僕は格闘技とか観るのわりと好きです。初作(1933年版)もキングコングとティラノサウルス(と僕には見えた)のファイトシーンに最も興奮を覚えました(そこ以外のエピソードは全体的に今一つでした)。本編の怪獣同士の闘いは実に充実していました。ヘリが叩き落とされるシーンも見事でした。人間も、変に嫌味なだけの奴とか出てこなくて良かったです。こういうの好きな人には完成度の高い作品と思います。
こういうのって・・・・・こういうのです。
90/100(17/05/06見)
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