コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ハクソー・リッジ(2016/豪=米)

痴性を聖化する営みが保守的な政治観と連携している。フォレスト・ガンプ的であり、聖化がスコケマシに派生するように、具体的な状況設定にも共通するものがある。
disjunctive

悲酸を自惚れまじりに消化することで状況に積極的に関与できない苛立ちを埋め合わせようとする傾向も、かかる軟派さの一種なのだろう。他方で、これもガンプのベトナム場面と同じ構図になるが、戦場の混迷がチョップリフターのような救出2Dアクションゲーム状に整理されてくると、機械的な生き方しかできない小動物の哀れらしきものが抽出されてくる。法廷でアンドリュー・ガーフィールドをバックライトで浮かしてしまうような図解志向が、戦場の整理で活かされたのである。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)DSCH けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。