[コメント] ダンケルク(2017/英=米=仏)
全体像を描こうとはせず、異なる視点による異なる時間軸を上手く組み合わせることで、かろうじて何かを描きあげた感がいい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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主人公(と言っていいのだろう。通しで出てる)らは、ただひたすら逃げてただけ。だから、彼らには〈ダンケルク〉という壮大な撤退戦の一端に加担したなんて意識はまるでない。でも、この心情が兵士から吐露されたとき(「ロンドンに戻ったら市民から石でも投げられるんじゃないか」みたいなことを言ってた)、観てるこちらは、すでに、え?あ、こいつらはそういう感覚なんだと、思わされていました。
空軍の英雄的活躍や、民間船のオヤジの堅い意思など、異なる時間軸を上手く組み合わせるという、今までにないストーリーテリングのスタイル。これによって初めて、歴史的な撤退戦を史実っぽく再現することに成功したのだと思います。
ただ、本当に史実に忠実かどうかは、映画を観ている限りでは分かりませんでした。まずは、これは映画なんだと思っておくことにします。
80/100(18/06/16記)
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