[コメント] ドリーム(2016/米)
数学というおよそ映画で描くことが難しい題材を、大黒板に書き連ねられる数式で表現するあたりは『ビューティフル・マインド』でも見られた王道。
人種差別をトイレやコーヒーポットを象徴に表現する手法も含めて、実話ベースでありながらも、観る側の感情を喚起するエンターテイメントとしての堅実な作りが感じられる。
それでもベタに陥らないのは、往時のNASAの在りようを復元した舞台設定の慎ましやかさ(”IBM”の搬入シーンなんて泣けてくる)や、黒人女性3人の凛としたキャラクタ設定の成功あってのもの。
タラジ・P・ヘンソンとマハーシャラルハズバズ・アリのロマンスは、あまりの唐突さ、説明不足に苦笑してしまうが、まあこれもご愛嬌。
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