[コメント] 汝の敵日本を知れ(1945/米)
フランク・キャプラらの仕事は誠実であり、プロパガンダ映画ながら大した誤謬はない。日本国民それぞれの罵倒に終始するのではなく、冷静に分析した特性を攻めるのはかつての日本軍がやらず、やろうともしなかったことだ。
米軍の自画自賛部分は鼻白むけれども、指摘される日本の欠点にはおおむね誤りはない。演出者も日本の映画ライブラリーを丹念に眺め、その上で取捨選択をおこなっていることに間違いはない。事実を曲解せず淡々と語ることが宣伝効果につながる、と見てファナティックにならず編集を進めたのは、さすがとは言わざるを得ないだろう。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。