[コメント] タクシー運転手 約束は海を越えて(2017/韓国)
日本では政治の季節が終わり、お隣りの韓国では相変わらず凄いなぁと思わせていた頃の真実。☆3.8点。
光州事件の存在は当時(勿論、J.=ヒンツペーター等の報道の後なのだろうが)から知ってはいたが、ここ迄の暴圧だとは知らなかった。現実には市民側の一部も武装し、市街戦の様相も呈していたと言うが、軍による鎮圧では虐殺に近くなった事には変わりはないだろう。
ただ、如何にも韓国映画的な悪い部分も多かった。如何にも善人の集団が出て来たり、人物のキャラクター(善人振り)を示す台詞や画面が長過ぎたり、物語の展開にも『南京のシンドラー』に通ずる脚色がある様に見えた。
それでも作品には真実に裏打ちされた切実さと誠実さがあった。韓国人の中に独りのドイツ人(T.=クレッチマン)が投入された効果も大きかった。
天安門事件の大虐殺やビルマでの日本人記者=長井健司の殺害を思い出す。民主化運動を圧殺・封殺しようとしてきた者たちの行ないは、決して忘れてはならない。
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