[コメント] 菊とギロチン(2018/日)
<菊>女相撲の悲哀は充分伝わったが、格闘技としての絵作りは落第点。<ギロチン>社会変革を目指す人間が魅力的に見えなくては、映画の観客はどうしようもない。★2.9点。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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関東大震災100年。
ギロチン社含めテロリスト風情(予備軍を含む)は、或いは確かにこの映画で描かれた様な軽佻浮薄の輩どもだったのかも知れない。しかし映画として成立させるには、それを凌ぐ役者達の人間性・狂気が必要な筈だ(cf.『太陽を盗んだ男』)。(そして俺自身は、現実の大杉や中浜はそうした人間だったと思っている)
俺は大正・昭和の反政府主義者と維新の志士達で、精神構造はそう変わらないと思っている。NHK大河「花燃ゆ」で久坂玄瑞を演じた東出昌大が中浜 哲で出てるから尚更分かり易いが、テロリスト志士が英雄でアナキストがパッパラパーなら、違いはバックに幕藩がいるかどうかという事になる。お里が知れるのはどこの誰だろうね。
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ま、映画が詰まらんのだから批判は当然なのだが。コホン
俺は大杉 栄を演って欲しかったひとが一人居て、今回回想で大杉が出てきたから残念だった。誰ってそれは、… 島田雅彦だよ。濃いメイクでさ、絶対イイと思うけど、本人は嫌がるだろうなぁ。
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