[コメント] ザ・プレデター(2018/米)
決して良くできた映画じゃなくかなり緩々なんだけど、なんとも憎めない一本。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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当時のヒット曲の引用とか小物使いとかカラーグレーディングとかで80年代映画のイキフンを出す作品はここ数年いっぱいあるけど、これはそういう表層的なとこじゃなく中身が完全に87〜8年の映画のノリ。プロットとか諸々機能してない、繋がってないとこもあるんだけど、雰囲気で押していく。それでいいじゃん何か派手ならさあ! みたいな感じだ。87年の『プレデター』と90年の『プレデター2』の間にこれが撮られててもおかしくないくらいの雰囲気がある(そんで興行的にはパッとしなくて一作目のファンからも不評なの)。
特殊部隊(頭の中身や素行が特殊な部隊)とのワイワイキャッキャ、ハロウィンの夜、お気軽かつド派手なゴア描写など、全ていい塩梅。ラストのアレも、続編へのヒキというよりはあの年代の志高くないホラー映画によくある投げっぱなしの盛り上げっぽく、俺は好感触だったなあ。
まあそれもこれも中年の贔屓目な気はするので、今の若い映画ファンが見て100%楽しいかというと疑問なとこはある。やっぱ緩いし。でも、ほぼ負け犬の主人公たちがそれでもなんだか楽しげに戦って死んでいく様には、世代を問わず感じ入らせるものがあるんじゃないかと思う。なんとなく、数年後にTV放映などでカルト的人気を博しそうな一本。
(2018/09/19 劇場にて鑑賞)
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