[コメント] 1987、ある闘いの真実(2017/韓国)
史実を基にした迫力ある社会派ドラマで、全体的にみてもかなり高水準の仕上がりの群像劇で、手に汗にぎる緊張感がある。
お隣の国でわずか30年前は軍事独裁政権が大手をふり「反共」の大義を掲げれば大抵のことが許される。しかしその実質は時の政権維持であり権力者の保身と支配の継続でしかない。
そういう醜い政権が社会の様々な分野で綻びを生み、数多の抗いが一つの大きなうねりになっていった姿をドラマチックに描いた良作だと思う。
そしてこの人々の経験が30年後に再び社会を揺るがし時の権力者を追いつめた「ろうそく革命」になったのかとうなずかせるだけの力がある映画だった。
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