[コメント] 椿姫(1936/米)
『ニノチカ』で笑うのが最初だと言われているがここでも笑っておりますガルボさん。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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外で待たしている時のあの会話のシーンが恐ろしい。しかもピアノの音量がおそらくボルテージがあがっていっているのを見事に表現している。
「あなたのために何もかも捨てる」「私自身よりもあなたを愛している」 1937年の作品ですでにこれ以上ないという愛のセリフの存在にちょっと感動してしまった。(まぁでも恋愛の歴史からすれば当然といえば当然だが気の利いた愛のセリフがある映画を最近あまり見ないから)
父親が別れてくれと説得に来るシーンなんかも本来ガルボ側に立って考えてしまいなんてヒドイ父親なんだ、となる所なんだが彼の言う事がいちいち納得できる内容なのには「ん〜確かにそうだ、愛だけでやっていけるわけない」と納得してしまった。
それは彼の確信をついたキツイ内容の言葉もジェントルマン的な物腰の柔らかさと言葉づかいにあるように思う。
実はこの辺りの内容までは(別れてくれと父親が言いに来る所)特になんてことない話だと思っていたのだがこの辺りから物語に引き込まれてしまいラストのガルボが死に至るシーンまで食い入るように見てしまった。
ガルボさんこの作品もそうだが決して全然華奢でもないし声もハスキーボイスなのにかよわい女を演じてまたそれが見ていてハマるのが凄い!
脚本が徹底して作りこまれている素晴らしい作品です。
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