[コメント] 女王陛下のお気に入り(2018/アイルランド=英=米)
この時代、女王の発した言葉は絶対的な権威なのである。水戸黄門の印籠みたいだ。ギャグっぽいのかなとも思ったんだけど、どっちか分からなかった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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最後、アビゲイルが泣くんだよね。サラから女王に宛てられた手紙を読んで、内容に感動したという描写だ。彼女にも一抹の良心が残っていたのだと。おそらく、サラに言われた「勝ったつもりなの? 闘っているゲームが違うのよ」という台詞の意味をようやく理解したのだ。自分なら書いたであろう、媚びや諂いのまるでない、それはそれは真情のこもった手紙だったのだ。でも僕はこのシーン、咄嗟につまんねえエピソードだなと思ったんだよね。今更この女にそんな人間らしさが残ってたみたいな描写をする意味あんのかよと。で、一瞬の後、思ったわけ。ああ、この映画は、俄然ここから面白くなるんだなと。ワクワクした。盛り上って来たんだよ、自分の中では。ようやく。そしたら、そこで終わっちまいやんの。結局女王も、アビゲイルの方の土俵が好きだったんだね。彼女の場合は刹那的な快楽みたいなものなのだろうが。でも、サラはそこが見抜けなかったのだから完敗だ。ここが最大のがっかりだったねえ。アビゲイルに涙させておきながら、そのまま終わってしまうというところがね。
70/100(19/03/03見)
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