[コメント] 洗骨(2018/日)
日常的に起こり得る家族問題を、ことさら深刻ぶらずに丁寧に描く照屋年之の手堅さに才気を感じる。ベタだが思わず吹き出してしまうキレの良いギャグもガス抜きとして効果的。旧来の(山田洋次的)執拗なコント調と対極の笑いは、芸人監督ならではのセンス。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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仏や神といった宗教性がまったくない「洗骨」という純粋な“決別”の儀式と、医療行為ではなく自然現象として浜辺で行わるる“生誕”の必定としての「出産」。余分な理屈や価値をはぎ取って、プリミティブな状態で対峙されるこの二つの行為が、鮮明に主題を浮き立たせ素直な説得力が生れていた。
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