[コメント] 宮本から君へ(2019/日)
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いや、この熱量やばいでしょ。半端ないパンチ力。『ディストラクション・ベイビーズ』の監督さんか。どうりで暴力描写に迫力があるわけだ。いや、それにしても凄まじいほどの熱量だった。
正直序盤は甘く見てた。主演二人は大好きだし、脇を固めるメンツも文句なしなんだけど、いかんせん主人公の宮本がすこぶるダセエ(笑) だから本来なら興味が薄れたって仕方ないんだけど、構成がうまいから二人の結婚、そして妊娠には何かあるのはわかったし、結果どうなるかってのはわかるんだけど、興味がそそられる構成になってた。
とは言えダセエ。酔ってたとはいえ、その気持ちもわかるとはいえ、自分のことしか考えてないし、的を得たこと言われて意味不明なことしか言い返せないのもダセエ。
だけどそういうことじゃないんだと。今は大人になって冷静に物事を考えられるようになったけど、俺にも銀杏とか聴いてた時期があったじゃないかと。そういう気持ちにさせられた。
この作品はダサいけどカッコいい。「男女の描き方が…」とか考察しようとしてたのが恥ずかしくなる。そういう見方じゃなくてただ宮本に駆り立てられればいい。 相手のためにどうこうとか、これをしたら取り返しがつかないとか、そんなことはどうでもよくて、自分がそうしたいからやる。絶対に無理な相手でもぶっ飛ばす。自分勝手なエゴイストだけど、そうじゃなくて、いやまあそうなんだけど、それが宮本の愛だから。俺に任せて大丈夫だなんて根拠は一切ないんだけども、とにかく何があってもそばにいてやるから。
そういう愛。ダセエなー。かっけえなー。
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