[コメント] 蜜蜂と遠雷(2019/日)
落ち葉の上などに落ちる、過剰な雨のしずくのイメージ。青毛の馬(黒馬)のイメージも含め、このあたり、かなり大げさ。松岡の、母親との連弾の回想。その後ろ姿についても、常にこゝに帰らないと前に進まない、というのもどうかと思う。鬱陶しい。
保護者の不在。松岡、鈴鹿少年、森崎ウィン、福島リラ、みんな保護者が割愛されているのは余計なノイズの除去にはなっているが、なんか寂しい。
松坂桃李の役割が僅少で落ち着かない。松坂のビアノに刺激を受けた松岡が、ピアノが弾ける場所を探したあとのシーケンスに繋げる役割のみ、松坂は有益だと思う。こゝの、窓からの月の明かりを見て、ドビュッシー、ペーパームーン、ベートーベンのメドレーを鈴鹿少年と連弾するシーンが、本作の最も良いシーンだと思いながら見た。ただし、松岡の最終選考(プロコフィエフの協奏曲3番)を全部聞かせるシーンには、素直に感動した。
あと、森崎ウィンは声がいい。ブルゾンちえみもそう。声で選ばれた(キャスティングされた)んじゃなかろうか。
カメラワークで驚いたカットがワンカット。平田満がいつもいる、舞台下手袖のステージドアにある小さな窓をすり抜け、ステージ上でピアノに向かう松岡へ移動で寄るカットだ。これは多分CGなのだろうが、こういう凝りようは好きだ。
#エンドクレジットで、B班撮影に芦澤明子の名前があった。これも吃驚(というかこれが一番吃驚かも)。
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