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[コメント] 決算!忠臣蔵(2019/日)

歴史バラエティのようにも見えるが、全編、関西弁で通したことでコメディとして一つの世界観を保ち、立派な映画になっている。それに時代劇ファンとしては常々、気になりながらも見ないふりをしてきた部分にズバッと切り込んでくれて、なんとなく嬉しい。
シーチキン

浅野内匠頭の松の廊下の刃傷沙汰からお家お取潰し、赤穂城明渡し、舎弟によるお家再興、そして吉良邸討入、この一連の動きには様々な史実があっただろうし、また古くから演芸の世界では題材として扱われてきた。

それらをかなり大胆に切り落として、赤穂浪士の物語を経済面から、その費用をどこからどう捻出し、どこにどれだけかかったのか、というところに軸をあててぶれずに描いたのは立派。

また短いが、大石内蔵助が吉良を討つ直接の腹を固めたのは、幕府や親戚筋大名などに翻弄されたことに対する意地として、きちんと描いているのは良い。

実際にはどうだったのか、そこはあれこれあるだろうが、あっさりまとめたことでスカッと面白いコメディになっている。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)もがみがわ けにろん[*]

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