[コメント] 初恋(2019/日)
どこが「初恋」やねんと観ていたら、なんのなんの、しんみりと良いタイトルじゃないですか。90年代に香港、米国、日本を席巻した悪党入り乱れての逆転&逆転劇は三池崇史の本家返りを思わせて懐かしい。とはいえ往年のタメとキレがないのは寄る年波のせいか。
多作のはずなにの三池監督の映画を観るのは久しぶり。調べてみたら『藁の楯』(2013年)以来7年ぶりでした。その間、ほとんどの作品が原作ありきの映画化で、どの原作にも魅力を感じなかったので無意識に敬遠していたようです。で今回、久々のオリジナル(『極道大戦争』は見逃しました)ということで自然と食指が反応したようです。
エキセントリックなキャラ入り乱れての暴走は、バカバカしくも痛快で理屈抜きで楽しめました。難を言えば、話に勢いはあるのですが、展開やキャラの絡みに緩急がなく、どこか締まりがないのがもの足りなかったです。たぶん物語を転がす「追われ、追いかけ」の推進力となるはずの“スマホ”の扱いが雑だからではないでしょうか。
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