[コメント] WAVES/ウェイブス(2019/米)
自動車運転シーンが全般に危なっかしくてスリリング。夜の自動車走行シーンでの、後景のライトのボカシが目立つ。タイラーの不安定な心象を表しているかのようだ。
本編の途中でアスペクト比を度々変更する。でかい画面(フルスクリーン)から、小さな画面(護送される車中のシーンからスクウェア)へ。エイミーとルークが付き合い始めると、小さなスコープサイズからフルスクリーンに戻っていく。この試みも、それほど効果的とは思えないのだが。
#『イメージの本』のゴダールは、同一カット内でアスペクト比を頻繁に変更していたが、あれも、意味(効果)があるとは思えなかった。
ラップミュージックやR&B、オルタナティヴ・ロックがひっきりなしに鳴り続ける中で、ダイナ・ワシントンの「What Difference a Day Makes」が、2回かかる。2回目のファミレスのシーンでは「ムーンライト・セレナーデ」も。ジジイとしては、なんかホッとする。
水辺のタイラーとアレクシス。タイラーのシャワー、バスタブ、手洗い。エミリーとルークには、二人一緒のシャワーとバスタブのシーンがある。マナティのいる川。あるいは、エミリーと父親の釣り。古今、映画というメディアは、ホントウに、水や水辺と相性がいいのだ。
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