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[コメント] マルモイ ことばあつめ(2019/韓国)

植民地支配の支柱の一つに文化的侵略があることがよくわかる。名を変え、言葉を変え、心を支配する。そうしてこそ宗主国の僕であることが刻まれる。そしてそういう侵略と圧迫が、一方で強い反抗を呼び起こすのはむしろ当然である。
シーチキン

皇民化政策の現実の姿の一端がわかる。ただ残念なのは、日本軍人役に、本来、日本人の役者をあててほしかったことだ。

ただそうなれば、こういう映画に出演したその日本人役者は「反日だ」なんだという難癖をつけられ、一部の勢力による嫌がらせに晒されるだろうなあ。

そういう現実を思い知らされる映画でもあった。

あと、読み書きができなかった主人公が、徐々に字を覚え、本を読み涙を流し、息子に手紙を残すなど、読み書きできることの大切さをきちんと描いていることには好感がもてる。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ひゅうちゃん

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