[コメント] mid90s ミッドナインティーズ(2018/米)
かっこいい連中が、キラキラして眩しくみえる、そんな経験のある少年は結構いる。そんな少年スティーヴィーの「青くて、痛くて、脆い」、90年代の日々。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ストーリーは、暴力的な兄貴に困りながらも、背伸びして憧れていたが、ある日眼にした、近所のスケボー少年たち。そのキラキラした姿に、彼は心魅かれる。
そんな彼らの仲間になって、タバコや、お酒や、怪しい薬や、女の子との触れ合いを覚え、自分もかっこよくなれた気がした、「自由になれた気がした13の夜(尾崎豊的な)」
内容としては、実は単純な話だ。そんな中に、ちょっとした心の動きが、とせも切ない。スティーヴィーはもちろん、兄や母、そして少年たちも、それぞれに思うところがある。レイという黒人少年(青年?)も、この日々を冷静に分析している。ルーべンは、「自分より下」と思っていたスティーヴィーが、みんなに認められていくことへの苛立ちが痛い。
そんな90年代のある少年の成長記を、瑞々しく切り取った、フォースグレードが撮影した「mid90s」が眩しい。
少し前まで、80年代ポップスがよく映画で使用されていたけど、とうとう90年代が回顧される時代になったか。年食う訳だ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。